2005年10月30日

『サラ』 サンシャイン劇場

「サラ」追想で綴る女優サラ・ベルナールの一生 サンシャイン劇場
出演 麻実れい/金田龍之介
作 ジョン・マレル/演出 宮田恵子/装置 松井るみ/照明 沢田祐二/照明 沢田祐二

今回スタッフの名前も書いたのは、余りに素晴らしい仕事に感激したからです。もちろん他に見た芝居のスタッフも素晴らしいと感じた方はたくさんいました。でもこれは「二人芝居」、本当に色々な面でスタッフの力が重要だし、どうしても目もいきやすい。
名前のわかる方だけ書いたけど、例えば小道具ひとつ取っても、素晴らしいお仕事を皆さんされていました。
もちろん麻実れい&金田龍之介のお二人が素晴らしいのは、言うまでもありません。

『カルテット』の記事でも書いたけど、二人芝居はやはり役者の力量を信用した、シンプルな芝居というのが正解です。下手な小細工はいりません。
(鈴木勝秀さんの他芝居での演出が好きだっただけに、今だに「THE LAST 5 YEARS」の演出は引っかかります。)

装置はどちらかといえばゴージャスなんだけど、退廃的な雰囲気の芝居世界を実に上手く表現している。セット転換は全く無いし。あと小道具が凝っている。青い花柄のノートや、ペン、メイクボックスなどがいちいち素敵。衣装も良い。アルフォンス・ミュシャの世界から抜け出してきたようだ。
時間の経過をこれだけで表現した照明が、私は一番お気に入り。役者の台詞を聞かなくても、今が夕方とか、朝とか判るし、綺麗な装置や衣装を引き立てている。

主演の二人にはもう素晴らしいとしか言いようが無い。たった二人で上演時間2時間15分(休憩15分)、全く飽きさせない力量は凄い。カーテンコールでも役のままで、召使のピトゥと主人のサラ。凄くその姿が愛らしく、二度目のカーテンコールで二人が抱擁した時は、とても暖かい気持ちで拍手を送った。

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2005年10月19日

『天保十二年のシェイクスピア』 その2

自分が行き損ねた国立に家人が行ってきた。かなりボロボロの感想でした。構成と演出が良くないみたいで、猿之助さん呼んでこーい状態とか。うーん、どんなものか見たかったが、風邪引いている人間にあの長丁場は無理らしい。
風邪は少しは治ったかな?週末までには治したいな。とりあえず今日は天保の続きを書けるところまで書いてみる。

最初に観劇した時は二階最前列、二度目は一階かなり前方、通路際という、まさに芝居の臨場感を味わえる席で見ました。まぁ当然だけど二度目の方が席が近いし、全然良かった。ただそれにしても伝わってくるものの差がこれほどあるのに驚いた。もしかしたらそれも演出の意識なのかもしれない。

その1の感想で、転換と音楽について、書いたが、あのドタバタした転換とか、安っぽい音楽とか、多分今回は芝居全体が戯曲の生まれた年に忠実に、アングラっぽいものを狙ったのでしないだろうか?大劇場、エンターティメントへの否定というか。
衣装にしても、私は今回の衣装凄く好き。裏地や裾廻しの色あわせにとても凝っている。ただこれも前で見ないと判らない。二階で見たら「地味な衣装だな〜」になってしまう。

ギリギリコクーンが許せる範囲なのかもしれない。正直コクーンでも広すぎる。もっと狭い空間の方が、より脚本の魅力、演出の魅力が生きた気がする。
本当にいのうえ演出版と対照的。

役者さんで良かったのは、何といっても木場さん。凄い存在感だった。影の主役と言いたい。
勝村さんもストレートに幕兵衛を演じてて素晴らしいが、残念なのはお里の夏木マリさんとのコンピのバランスが悪いこと。
それも二幕のおもしろさを損ねた原因のひとつだと思う。
一幕を引っ張ったのはやはり藤原くん。いやいやホント上手いね!途中の女形の所作が非常に上手くて、パンフによれば菊之助くんに
教わったとのこと。『吉原御免状』もだけど、こういう細かい所でしっかり手を抜かないのが、上質な芝居の条件だと思う。

その3はあるのかな?
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2005年10月11日

『天保十二年のシェイクスピア』 その1

『天保十二年のシェイクスピア』 蜷川演出 シアターコクーン 

『天保十二年のシェイクスピア』の感想を書こうと思いつつ、なかなか進まない。
おもしろかったのだけど、正直スッキリしない部分も多々ある。所詮私がいのうえ演出・岡崎司音楽の大ファンだというのもあるのだろうけど。

歌舞伎版『十二夜』の時も思ったのだけど、「戯曲に忠実に芝居を作ることに価値を見出す」ということに、重きを置きすぎていないだろけうか?『十二夜』はそこに重点を置くあまり、前半が非常に退屈だった。
『天保十二年のシェイクスピア』については、決してその点は退屈ではない。だが「忠実」が評価のポイントというのは、どうも私は好きではない。
芝居は戯作者のものではない。私たち、チケット代を支払った観客のものである。観客は下手すればシェイクスピアを一作品も知らずに来ていたりもするだろから。

蜷川版は確かにおもしろい。ただ同行した人間が揃いも揃って二幕より一幕が良かったと言う。二幕になり三世次が中心となると、そのドラマにどうしても物足りなさを感じてしまうらしい。

蜷川版でひっかかる点。結局初観劇と余り変わらないのだが(苦笑)

◆ 三世次が弱い
◆ 転換がウザい
◆ 音楽がチープ (しかも演奏がカラオケの安テープみたい)

続きを読む(ちょっとだけ追記)
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2005年10月01日

吉原御免状&天保十二年のシェイクスピア、再観劇

この秋の演劇界の注目の二作品、吉原御免状&天保十二年のシェイクスピア。再観劇してまいりました。
席は吉原が一度目は前、二度目は一階ほぼ中央あたり、天保は一度目は二階最前、二度目は前方と、全く逆のパターンでした。

天保は正直前で見ないと、良さがかなり損なわれるな、という感じ。コクーンですら広すぎるかも。前で見た方が断然おもしろかった。
吉原は常にエンターティメントに徹したいのうえ演出の賜物か。後ろで見ても凄く良かった…というか無茶苦茶良かったのですが!初日とはうってかわって、大絶賛しますよ!あー、おもしろかった。

読売新聞に劇評が出てます。かなり誉め誉め。

吉原御免状-娯楽性熟知した作・演出(読売新聞)
(2005年9月28日 読売新聞)

「吉原御免状」には「かくれさと苦界行」という続編がありますが、私もぜひぜひ続編舞台化して欲しいです。

それにしても今いのうえさんの演出って、のりにのっている感じ。歌舞伎以外で、あんなに格好良く廻り舞台を使っている舞台を、私ははじめて見ました。
ああ、大阪行きたい。大阪で観劇したい。今からチケ確保出きるかしら…。

ちょっと本日はかなり眠いので、詳しい感想はまた今度。天保も別途書きます。
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2005年09月25日

『天保十二年のシェイクスピア』ちょっと余談

『天保十二年のシェイクスピア』余談
余りにも記事が長いので、余談の部分のみ分ける。

気になっていること。
「E!oshibai」のいのうえ版『天保十二年のシェイクスピア』、予告編がいつの間にか無くなった。何故???

余談1:いのうえ版、効果音も全て生だそうで。笛の音(二幕で茂平太がお冬の体を表現する時に注目)は何と高橋ヨシロウさんが、生で笛吹いてたそうです。
あ、お冬は、チラリズムのが私は好きかも。

余談2:DVD副音声によると、上川さん歌うのに大変抵抗があったそうです。舞台で歌うの初だったとか。それが数年後に『SHIROH』…。

余談3:久々にDVDみたが、西牟田さんかっちょいい〜!夏木マリさんも良かったな。お里は良いね。

余談4:昨日は土曜スタジオパークを見てから、渋谷へ行った。
スタジオパークでは来年大河の模様で、馬に乗る格好良い上川さんがうつったり、次回朝ドラの話が出たり(ベッシーを見せて〜!)、そして正月時代劇の「新選組!!〜土方歳三最期の一日」の撮影風景が映ったりした。

回想シーンの撮影だったようで、藤原竜也くんの沖田・10代の頃?が出てきたが、いやいや無茶苦茶可愛かった。撮影が20日とかテロップ出てたっけ?セクシーでワイルドな王次をその後に見たもので、役者って凄い…と痛感。
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『天保十二年のシェイクスピア』観劇

『天保十二年のシェイクスピア』観劇
(あらすじ・配役は上記リンク参照)

パンフは10月に舞台写真が入ってから買う予定なので、記憶が曖昧なところなど申し訳ない。
2002年のいのうえひでのり演出版は、かなりハマってリピートして観ました。上演が東京→大阪だったが、大阪も見ました。DVDももちろん購入済。なのでかなり比較してしまいます。
でも今回もとてもおもしろかった。満足度も高い。ただどこか物足りない気持ちが残るのは何故?(吉原の感想と似てるな。)

普通に、何も考えずに見に行って、おもしろいのはいのうえ版。初見のお客さんにも話が判りやすく演出しているし。
シェイクスピアの作品を浮かびあがらせているのは、さすがに蜷川版かな。大人でエロチックだったし。(いのうえさん、男女の情感とかはいま一歩だものな〜。)
とはいえ再観劇するので、また感じ方が変わるかも?

続きを読む(ネタバレ有)
posted by 花梨 at 04:53| Comment(0) | TrackBack(1) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月23日

世界の終わりの「危険な関係」『カルテット』

博多昼の部感想は長くなりそうなので、その前に『カルテット』の感想。

世界の終わりの「危険な関係」『カルテット』 tpt  
【出演】大浦みずき・千葉哲也

いやいやおもしろかったー!二人芝居の醍醐味を味あわせて頂きました。
8/5の記事で、「美貌の青空」と「THE LAST 5 YEARS」について、役者の力量を信用したシンプルな芝居にして欲しいと書いたが、その答えを貰った気分だ。

ちなみに帰りは恒例の山利喜。並んだけど、おいしくて大満足です。また行きたい!

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posted by 花梨 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月24日

花の紅天狗

「花の紅天狗」 劇団☆新感線 初演:1996年。再演:2003年。

主要キャスト一覧(左が初演)

月影花乃丞/木野 花
上川端麗子/川崎悦子
赤巻紙 茜/高田聖子 → 高橋由美子
桜小町カケル/植本 潤 → 森奈みはる
仰 天一郎 古田新太 → 池田成志

せっかく「モーツァルト!」を観劇したので、改めてCDを聞いてみた。
悶絶しそうなくらい笑った。助けて〜!作曲の岡崎司さん凄すぎ。
これを高橋由美子さん、森奈みはるさんが真面目に歌い上げるのだから、本当におかしい。

一番好きなのは「おっぱいこそロマン」。幸四郎さんの声で聞こえるよ〜(大笑)

未観劇の方へ
まぁガラスの仮面のバロディと思ってください。再演はミュージカル・パロにしておりました。
でも一緒に見た新感線オタの友人は、ミュージカル全然見ないので、再演版はつまらなかったらしい。

続きを読む(ちょっとだけ追記)
posted by 花梨 at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月04日

リーディング・スペクタクル「美貌の青空 チェ・ゲバラ、魂の錬金術」

リーディング・スペクタクル「美貌の青空 チェ・ゲバラ、魂の錬金術」 Zepp Tokyo

うつくしい台詞に聞き入っているうちに、あっという間に時間は過ぎていきました。
特に市川春猿さん、姿も声も本当に美しい。昨年もその美しい声からうまれる豊な表現力に感嘆したけれど、今年もなお一層の素晴らしさでした。

ご興味ある方、e+で得チケ出てます。得チケはあとは金曜のみです。

帰宅が遅かったので本日はこれまで。

感想追記
posted by 花梨 at 01:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月30日

「新・乾いて候 そなたもおなじ野の花か」 

「新・乾いて候 そなたもおなじ野の花か」 新橋演舞場

ポスターのキャッチフレーズが「7月 田村正和に酔いしれる」だったが、もうもう酔いしれまくりました!
いやいや日本で一番格好良い俳優、正和さまだー!そして「客を徹底的に楽しませる演劇とはこういうものだ!」という見本のような芝居。製作者側の迷いの無さが気持ち良い。
昨日の「キレイ」がいまひとつ消化不良だったので、スカッとさせられる芝居でした。

この舞台、どうしても正和さま&華麗なる衣装の数々(byホリヒロシ)に注目が集まるが、演出その他スタッフワーク、共演者陣と実にみた素晴らしい仕事をしており、なおかつ凄く練り上げられていることが感じられる、本当に良い舞台です。

演出その他
2003年上演時より多少変わってました。でもホントよく練ってる。1時間上演して休憩のペースも観劇してて楽。1時間の間にきちんと見せ場がある。商業演劇だけど無駄な場面転換が無い(爆!)ちゃんと話もおもしろく、見所も押さえ、なおかつ無茶苦茶正和さまが素敵☆ 照明&レーザー光線の使い方もホント素敵。

衣装
正和さまの着物は今回8着かな?特製正和さまに合わせた美しい着流し。(普通の男物より細身?明らかに正和さま仕様のシルエット。)衣装が変わると髪を縛る紐やらリボンやらも変わる。鼻緒も変わる。着方も違う。ちょっと下前を浅く着てる気が。なので生足ちらりを拝めるのだ。(劇団☆新感線の古田新太の着流しの着方が、正和さまに似ている気がする。)
最初の白の着流し(裾回しは桃色)、二幕の白に紫の半襟・紫の帯あたりが私は好きです。何気に尾張の宗春も衣装多いです。あのマント素敵だ。

豪華共演陣
上手い人が圧倒的!金田龍之介さんとか、北村和夫さん(あ、今月は息子の舞台も見たわ)とか。中でもお気に入りは徳川宗春を演じた千葉哲也さんだー!凄い良いよ〜。次の舞台はtptじゃないか。大浦みずきさんも出る。これは行かねば!

ああ、本当に楽しい舞台です。ぜひまだまだ舞台に上がり続けてください、正和さま!

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posted by 花梨 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キレイ 〜神様と待ち合わせした女〜

「キレイ 〜神様と待ち合わせした女〜」 Bunkamuraシアターコクーン

感想を書くべく初演のパンフを探したが見つからない。記憶違い等ありましたら申し訳ないです。

初演の時より凄く長く、というか冗長に感じたのは何故?初演版は多少の無理も役者の魅力で押し切ってしまったのかもしれない。なので全体的には消化不良。あと音響がかなり悪くて閉口。初演は前方センター、今回はコクーンシートという条件の悪さも関係しているかも。
高岡早紀が良かった!もっと舞台出て欲しい。大浦龍宇一も男らしいキャラのジュッテンで良かった〜。残念だったのはハリコナBの岡本健一とダイズ丸の橋本じゅん。ハリコナBは篠井さんが余りに強烈だったから苦しいよね。ダイズ丸は特に二幕が大好きだっただけに、古田さんの上手さを今回改めて思い知った。じゅんさん、一幕は良かったのだけどね〜。

この日は観劇後、渋谷の豆腐料理の店「夢楽洞・凛火」で終電まで飲む。冷ざる豆腐がうまい。3人でかなり飲んで食べて12,000円。明日も芝居なのでとりあえずこの辺で。

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posted by 花梨 at 03:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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