2005年11月06日

坂東玉三郎八千代座舞踊公演

昔ながらの芝居小屋に一度行きたいと思いつつ、なかなか機会も無かったのですが、今回は澤瀉屋の若手も出演!ということで、もう二度と行く機会も無いだろうから、思い切って行って来ました。
結果、また行きたい(苦笑)。そのくらい山鹿は良いところだったのですよ〜。

『坂東玉三郎八千代座舞踊公演』

一、「船辧慶」ふなべんけい

二、「阿国歌舞伎夢華」おくにかぶきゆめのはなやぎ


熊本からのバスを降りて、豊前街道をずんずん歩く。この道が風情があって良い。ちなみに山鹿には電柱はありません。全部地下だそうです。
八千代座は真ん中に桝席、左右に桟敷、2階席も有。自分は枡席だったのですが、2階からの風景はどんななのでしょう。立ち見?らしき人もいて、客席はギッシリでした。
枡席には赤い座布団がひいてあり、そこに座席番号が書いてあります。おもしろい。
天井には昔の商店の宣伝バネルがぎっしり埋め込まれています。そして花道、近い!近すぎ!

山鹿の町は米で潤ってたそうです。その町のお金持ちの方々が集まって作ったのが八千代座。天井には当時の面影があります。

『船辧慶』

本日は大河ドラマ「義経」もこの話でしたね。こちらはひどい演出で、知盛の霊が大爆笑ものでしたけど。
実はこの舞踊苦手。能ベースだと非常に動きが抑えられていて、私のような素人客には辛いものが…。とはいえ今回は八千代座という狭い空間のためか、緊迫した舞踊の雰囲気ととても合っていました。

花道からまずは弁慶の猿四郎さん登場。さすがに所作が綺麗だし、正確で綺麗な踊りなのだけど、ちょっと余裕が無い感じ?特に玉三郎さんと対峙する場面が位負けしてしまっている。博多座の吉野山が期待以上の出来だっただけに残念。

義経の笑三郎さんは凛々しい貴公子でした。拵えがとてもお似合いでした。静かで動きの無い役、座っている場面が多いだけに難しい役だと思いますが、さすが存在感のある立派な義経でした。

玉三郎さんはもう圧巻。静の踊りはぴんとした気迫のようなものがあって凄く良かった。(でも玉さんの知盛は実は余り好きではない。)

船頭は玉雪さん。狂言風が実に上手くて、軽妙な味わいでよかったです。

ひとつ気になったのは、主要三人の台詞廻しがバラバラだったこと。能のにはうといのだけど、玉三郎さんはいかにもお能という台詞でした。今、ビデオで富十郎さんの『船弁慶』を見ているが、そういう違和感は無かったなぁ。

『阿国歌舞伎夢華』

歌舞伎座で上演されたとき、「見所の無い舞踊だな〜」と思った記憶が。一度しか見ていないのでホント記憶が薄いのだけど。それが今回はおもしろかったです!

笑三郎さん久々の女形!上村吉弥さんもご出演。二人のコンビは安定していて良いね。
そして何といっても玉三郎さん。無茶苦茶綺麗!綺麗!綺麗!他に言葉がありません。お客さんの目を釘付け。上演順を逆にして正解ですわ。華やかで楽しい気分で劇場をあとに出来ますし。花道で倒れたとき、手を伸ばせば届く距離でした。しかしお顔に全く汗をかいていない。

途中で名古屋山三の段治郎さんの声がすっぽんから。すっぽんから段治郎さんが登場すると、場内の盛り上がりも最高潮!段治郎さん少し痩せられた?でも余裕で踊っていました。玉三郎さんとのコンビももう何度も経験してらっしゃるからでしょう。素晴らしいです。

最後にはなんとカーテンコール有!最初は玉三郎さんお一人。このお辞儀や客席への視線の送り方が、いちいち綺麗なんですよね。2回目は阿国歌舞伎の出演者全員で。お客さん大盛り上がり!

とてもとても楽しかったです。桟敷なので足は辛かったですが(苦笑)

※途中まで書いていたのでupしました。旅行記も一緒にupしたかったのだけど、ダメだ〜。美奈子さんのショックでこれが限界。改めて旅行記も書きます。

posted by 花梨 at 23:18| Comment(6) | TrackBack(2) | 芝居・古典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>酒と芝居の日々の花梨さま
はじめまして,風知草のとみといいます。
上方に住まいし,選り好みなしにリベラルに観劇しています。
山鹿八千代座の手前の博多までたどり着きながら,帰京しました。
10月,11月は,歌舞伎座,吉原,アイーダ,天保,宝塚歌劇,文楽と,芝居と芝居の日々をおくり,断末魔の財布の絶叫に耳を傾け,八千代座を断念しましたが,阿呆でございました。
花道でお倒れになられたとき,手が届きそう,しかもお顔に汗をかいておられない。玉三郎丈の凄さと八余座の緊密な空間が伝わります。
今回は,三好屋さんもご同道。吉弥丈も勿論ですが,さわやかな風のような純弥丈が気になってリます。
女歌舞伎の4人に列座は叶ったのでしょうか。
笑三郎丈のお衣装も気になります。
もしお許しをいただけましたら,のぞかせていただきます。
Posted by とみ at 2005年11月08日 12:53
とみさま、訪問ありがとうございます。ブログ読んでます!

それにしてもとみさんの南座の様子を、もっと頭に入れてから観劇すれば良かったです。より衣装にチェック入れたのに〜。

今手元に八千代座のブログラムが無いのですが、いずれ女歌舞伎のメンバーも書きますね。

今後ともよろしくお願い致します。
Posted by 花梨 at 2005年11月10日 00:54
遅くなって済みません。女歌舞伎メンバーです。

坂東守若・坂東玉朗・上村純弥(敬称略)
Posted by 花梨 at 2005年11月12日 01:20
TBとコメントありがとうございました。
TBと一緒にコメント書き込んだつもりだったんですが、「確認する」でとまっていたようです。

八千代座いいですよね。すっかりはまってます。
天草もいきたいので、参考にさせていただきます。

お酒はビール党ですか、私は日本酒と焼酎です。
芝居と酒と旅、やめられません(笑)

これからもよろしくお願いします。
Posted by まこ at 2005年11月13日 10:27
>まこさま
ご紹介ありがとうございました。
舞台にあわせて少数精鋭ですね。上方歌舞伎の涼風,純也丈をよろしく。よい妓オーラが炸裂しておられます。
Posted by とみ at 2005年11月13日 21:24
まこさま
訪問ありがとうございます。玉三郎さんの舞台の詳しいレポ、いつも楽しみに読んでおります。
あ、お酒はビール、焼酎、日本酒って感じです。

天草は熊本から遠いので、その日のうちに飛行機に乗ろうとすると、14:50のマリンジェットに乗らないといけないので、なかなか廻るの大変です。

とみさま
女歌舞伎メンバーの追記したのは、私・花梨なのですが(苦笑)また訪問してくださいね。私も遊びに行きます。
Posted by 花梨 at 2005年11月13日 21:47
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玉三郎丈特別舞踊公演・マイ千穐楽
Excerpt: 写真入り筋書きなりとも購入しようと,南座へ。思いがけなく,「夢のようなお席が一枚
Weblog: 風知草
Tracked: 2005-11-08 12:55

2年目の八千代座
Excerpt:  昨年に引き続いての八千代座遠征ですが、考えたら、私の初遠征は八千代座でした。  歌舞伎を始めて観たのが7月の「桜姫」で、次が八千代座での「楊貴妃」。その後、毎月歌舞伎座に通うようになったんです。 ..
Weblog: 真ん中な日々
Tracked: 2005-11-12 12:57
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