2005年10月19日

『天保十二年のシェイクスピア』 その2

自分が行き損ねた国立に家人が行ってきた。かなりボロボロの感想でした。構成と演出が良くないみたいで、猿之助さん呼んでこーい状態とか。うーん、どんなものか見たかったが、風邪引いている人間にあの長丁場は無理らしい。
風邪は少しは治ったかな?週末までには治したいな。とりあえず今日は天保の続きを書けるところまで書いてみる。

最初に観劇した時は二階最前列、二度目は一階かなり前方、通路際という、まさに芝居の臨場感を味わえる席で見ました。まぁ当然だけど二度目の方が席が近いし、全然良かった。ただそれにしても伝わってくるものの差がこれほどあるのに驚いた。もしかしたらそれも演出の意識なのかもしれない。

その1の感想で、転換と音楽について、書いたが、あのドタバタした転換とか、安っぽい音楽とか、多分今回は芝居全体が戯曲の生まれた年に忠実に、アングラっぽいものを狙ったのでしないだろうか?大劇場、エンターティメントへの否定というか。
衣装にしても、私は今回の衣装凄く好き。裏地や裾廻しの色あわせにとても凝っている。ただこれも前で見ないと判らない。二階で見たら「地味な衣装だな〜」になってしまう。

ギリギリコクーンが許せる範囲なのかもしれない。正直コクーンでも広すぎる。もっと狭い空間の方が、より脚本の魅力、演出の魅力が生きた気がする。
本当にいのうえ演出版と対照的。

役者さんで良かったのは、何といっても木場さん。凄い存在感だった。影の主役と言いたい。
勝村さんもストレートに幕兵衛を演じてて素晴らしいが、残念なのはお里の夏木マリさんとのコンピのバランスが悪いこと。
それも二幕のおもしろさを損ねた原因のひとつだと思う。
一幕を引っ張ったのはやはり藤原くん。いやいやホント上手いね!途中の女形の所作が非常に上手くて、パンフによれば菊之助くんに
教わったとのこと。『吉原御免状』もだけど、こういう細かい所でしっかり手を抜かないのが、上質な芝居の条件だと思う。

その3はあるのかな?
posted by 花梨 at 23:34| Comment(8) | TrackBack(1) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは、花梨さん。
お風邪、快復されましたか?

天保十二年のシェイクスピア、思い余って楽に行ってしまいました。万障繰り合わせ、突っ走って観劇に出掛けるという行動、ひさしぶりな気がします。
レミゼSPの楽日以来かな〜。(笑)
朝早くから並んで、それから立見4時間でお蔭で体中がイタくて困りました。

原作本も、金曜日に漸く図書館でざっと読みました。
あの戯曲、原作そのもので今まで上演されたかどうかは知りませんが、結構雰囲気が違うので驚き。
意外と戯曲で読むと「想像力のおかげ」とうるさく言うわりに説明的な部分が多く、面白いことは面白いのですが、かなり散漫でドラマと趣向が入り乱れ〜〜〜
という感じです。(この原作に忠実に上演したら、木場さんのオンステージだろうな・・・)

今回それは殆ど削られているし、エロの部分もそぎ落とされていて、アングラは狙っているようですが、かといって原作重視というか忠実にやろうという姿勢ではないようで、そういう部分、挑戦的だなと思いました。
Posted by まり寿々 at 2005年10月24日 22:52
まり寿々さん、こんにちは!訪問ありがとうございます。

原作、私はいのうえ版観劇後に読んで以来なので、細かい所はほとんど覚えていない…。今回の蜷川さん版もかなりアレンジされているのですね。

それにしても楽の当日に並んだ気力・体力に脱帽!
Posted by 花梨 at 2005年10月25日 01:15
パンフによると、井上ひさしさん、台本だいぶなおされたとかで、もとのがどんなのか、いま、DVD注文中です(^^ゞ
でも、ちかごろ観た芝居のなかで、いちばん、おもしれぇぇぇぇぇぇ!でした。
Posted by 悠 at 2005年10月28日 22:39
悠さん、コメント返しが遅くなって済みません。
井上ひさしさんの元々の戯曲と、もう一度読み比べてみたいな〜と私も思っております。
いのうえ版はかなり戯曲をカットしてますし、音楽も全然違います。
「もしもシェイクスピアがいなかったら」はなしで、「百姓の噂ばなし」が『無常のうた』というタイトルでテーマ曲です。

Posted by 花梨 at 2005年10月31日 00:42
こんにちは。
コメントでびっくり、「もしもシェイクスピアがいなかったら」はいのうえ版ではないんですか!!蜷川版では強烈なインパクトだったので、いのうえ版がどうなってたのか楽しみだったんですけど、そこが違うとは思ってませんでした(笑)
て、まだいのうえ版DVDを観れていないことを暴露・・・そろそろ観ないと〜と思ってます(汗)
Posted by yopiko at 2005年11月02日 13:08
こんばんは!逆に私はいのうえ版→戯曲で驚きました。ただいのうえ版もオープニング、エンディングはド迫力ですよ。

遠方より帰りましたら、またのんびり音楽面についてupします。
Posted by 花梨 at 2005年11月02日 23:11
花梨さま

こんばんは。またお邪魔しました。「天保十二年のシェイクスピア」観てまいりました。
私は今回は藤原竜也くんにつきる、ってカンジだったのですが、“観る席によって受け取る印象がずい分違ってくる”とか、劇場のキャパの問題とか、花梨さんのご指摘にいちいちごもっとも、と感心した次第です。

「転換」といえば、『吉原御免状』の回り舞台が見事でしたものね。
Posted by スキップ at 2005年11月07日 01:30
こんばんは。訪問ありがとうございます。

いや〜私の感想も私個人の見方ですから。でもあの転換、よく考えるとコントっぽいですよね。
それが不思議とあの芝居空間に、マッチしているというか。

しかし藤原竜也くん、改めて上手いですね。彼の舞台は必ずチェックですね。
Posted by 花梨 at 2005年11月08日 00:47
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もしもシェイクスピアがいなかったら♪
Excerpt: 昨日からこの曲が頭の中をぐるぐる回っています。 鍊もしもシェイクスピアがいなかったら・・・ バーンシュタインはウエストサイドをとても作曲できなかっただろう・・・ナルホド。 「..
Weblog: 地獄ごくらくdiary
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