とにかくいのうえさんの演出が良い。そして主演の堤さんが魅力的。
しつこい程言うが、あの廻り舞台の使い方の美しさ。転換の見事さ。音楽の使い方。転換の間に挟みこまれる場面。もうもう脱帽である。
堤さんがこんなに美しさを表現出来るとは。野獣郎を見返したが、全然違ぞ!今回は着流しでの殺陣が多いから、それだけ大変だったと思う。しかし腰を落として、刀を構えた時の形の美しさ。着物の裾から見える、鍛え上げた太ももが実にセクシー。
廻り舞台中央の急勾配の坂。あの坂を使い、舞台を廻しながら、ハードな立ち廻りを繰り広げた堤さん、古田さんはじめ、役者さん一同は素晴らしい。
(逆木さんが怪我をしたようで心配。)
それに所作が皆さん綺麗!特に高尾を演じた京野ことみちゃんの頑張りは凄い。あの坂を、高下駄で八文字で歩いたのは驚いた。しかも一ヶ月の公演期間中に、どんどん所作が綺麗になっていた。
こういう所をキッチリ表現出来るかどうかで、芝居の厚みが決まると思う。
さて思いつくままに、私的ツボを挙げてみる。
◆冒頭・誠一郎が左手で剣を使う。
◆「吉原御免状」の提灯を押す面々。
◆廻り舞台を動かす大道具さん(?)の法被姿。
◆花魁道中、高尾を演じる京野ことみの八文字。
(高尾の所作はいずれも綺麗。カーテンコールのお辞儀も綺麗。公演中にどんどん良くなっていった。)
◆勝山の道中、男性陣の形の美しさ。特に傘の角度。見事。
(傘を持っていたのは川原さん?自信ないな〜。)
◆古田さんの飴屋の扮装(みょ〜に似合ってた)
◆耳助がぱっと提灯を出すところ
(耳助はツボ多すぎ。片袖を持った殺陣もかなりツボ)
◆吉原案内ツアーの廻り舞台の使い方
◆柳生屋敷での義仙の斬った蝋燭の仕掛け
◆屋根の上の水野を演じる善さんの、女物の長襦袢
◆さりげないおひょいさんの椅子
◆勝山と義仙のエロシーン。古田さんの手のイヤらしさ。後ろの春画はなに?
◆誠一郎VS義仙。何度も言ってるが、二刀になった時が、演出も堤さんも無茶苦茶格好良い〜!
(武蔵に育てられた訳だから、二刀がキマらなくては話にならない。)
◆謎を残しつつ休憩にはいる、一幕の幕の終わり方
…一幕で力尽きた。
@nifty:シアターフォーラム に、舞台稽古の写真がたくさん出てるか、花魁道中の場面はやはり綺麗だな。
ツボポイント、同じところにうなずき、気付いてなかったことに「そうだったんだ」と思ったり。中でも、冒頭の堤さんが左手だったとは気付かなかったです・・・その時点から実は二刀流であることを密かにアピールしてたんですね。
耳助は、私もお気に入りなんです♪DVD出たら耳助チェックもしなければ、と(笑)
2幕&カーテンコールも楽しみにしてますね。
冒頭の堤さんは最初は右だけど、途中で左になるんですよ。最後に構えが左で、右に持ち替えて刀を終っていた筈。ホント二刀が使えることを、密かにアピールですよね!
引き続きツボを書きたいのですが、私もSHIROH鑑賞中です…。