2005年09月21日

九月博多座大歌舞伎 その2

九月博多座大歌舞伎の続きですが、ちょっと横道。

御膳屋・菴離(いおり)

博多座の地下にあるので訪れた人も多いと思います。9月は日曜が料理半額とのことなので、来週の日曜に観劇する方、チェックしてみてください。
その他の日でもHPにクーポンがあります。

さて「四の切」です。

昨年の7月歌舞伎座、今年の7月国立劇場と、かなり近い時期に観劇したにも関わらず、印象が違ってみえた。

冒頭、川連法眼と妻・飛鳥のやりとり。この短い会話が入ることにより、川連法眼の置かれた立場、何故義経を庇うのかがよく判っておもしろい。
次に義経登場。7月国立に続き段治郎さんだが、すっかり役が馴染んでいて、国立の時より全然良い。
美しい玉三郎さんの静の登場のあと、右近さんの忠信。この本物忠信が俄然良くなっているのに驚く。
この後玉三郎さんがさすがと思ったのが、狐忠信の登場の前。視線を花道方向にゆっくりと向けている。この視線の向け方が実に上手いので、観客はすでにこの時点で「次の出は花道から」とだまされているのである。狐忠信の登場シーンがより一層効果的だった。

右近さんの狐忠信も非常に良い。全体的に丁重に演じている。感情の流れが判りやすく、伝わってくるものが圧倒的に多い。
国立で見ててひとつ気になったのが、ケレンの一環で、欄干をくるりと回って下手回廊に上がるところで、長袴の裾を欄間に当てる所。ここ、猿之助さんの時は当たり前のように、袴の裾が綺麗に伸びて、ピシッと良い音がしていたのですが、右近さん版で袴が伸びていないのを見て、ああ当たり前の動きでは無かったのかと再認識したものです。
それが博多では自分がみた二回とも、綺麗に長袴の裾がのびて、欄間に当たって良い音がしていました。

鼓を貰う場面で、え?もう一時間たったの?とびっくり。時間がとても早く感じました。
その後の荒法師も見違えるように良かったです。国立ももちろん良かったけど、更に良くなっていて本当に感激!澤瀉屋の四の切は荒法師が良くなくちゃね!

最後は宙に消える狐忠信を、義経と静が寄り添ってお見送り。定式幕は宙乗りの引っ込みまで閉まりません。その他所々演出の違いがありました。
いやいや、大満足の夜の部でした。(昼はまた週末に。)

posted by 花梨 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居・古典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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