2005年08月22日

再び「モーツァルト!」(中川晃教バージョン)

「モーツァルト!」 帝国劇場

2002年に初演。2005年6月大阪より公演開始。7〜8月は東京・帝国劇場。
主演のヴォルフガングは井上芳雄、中川晃教のWキャスト。
7〜8月にかけて両キャストで観劇。今期最後を中川くんで観る。

日本版「モーツァルト!」はキャスティングが良い。(いや、ウィーン版とかCDでしか知らないんだけど。)
ヴォルフガングの父・レオポルトに市村正親。ヴォルフガングを支配しようとするコロレド大司教に山口祐一郎。
日本を代表する、また日本のミュージカル界を支え続けたスター二人に、ぶつかる若い才能の両ウォルフ(井上&中川)。
これだけでもう嬉しくなってしまう、というか芝居好きの魂に火がつくのだ!

初演を観ていない、実は。
体調を悪くしていたりと、芝居を余り見てない期間が半年ほどあり、まさにその時期の上演だったのと、「エリザベート」を一度見て、余り好きでは無かったので敬遠してしまいました。(でも今はエリザ再観劇したい…。)

今更ながら初演を見なかったことを激しく後悔!
そして本当に本当に今更だがあえて叫ぶ。
「中川晃教くんを初演で抜擢した、すべての関係者に大賛辞!」

もちろん井上くんも素晴らしいのだけど、「モーツァルト!」初演時はミュージカルファンには知られている俳優さんだったし、納得のいくキャスティング。
対する中川くんは初舞台。調べたら歌手としてのデビューは2001年。それをこんな大作でいきなり主演。よくこんな大冒険をしたものだ。

結果はご承知の通り。大成功で数々の演劇関係の賞を獲得。その後も大活躍中。
いやいや、このいう時こそ、演劇の神様って本当にいるんだな、と思ってしまう。
(藤原竜也が「身毒丸」でデビューした時も、同じことを感じた。)

前置きが長くなった。舞台の感想。かなりネタバレ。「ナインTHE MUSICAL」の内容までネタバレ。

ヴォルフガングの側には常に天才と言われたこどものアマデウスがいる。服装も対照的。ヴォルフは破れたジーパン・ドレッドヘアー。アマデは今でもよくみる肖像画そのまま。途中ヴォルフが脱ぎ捨てる白い鬘姿の、天才アマデ。
常に二人は一緒。時には笑いあい、頬寄せ合う。時には対立する。

「影を逃れて」とヴォルフは歌う。ヴォルフは何から逃れたかったのだろう。自分の過去。天才・奇跡の子供と呼ばれた自分の過去?父親の呪縛?
最後は逃れることが出来たのだろうか?

分身のような子供が出てくるミュージカルといえば、偶然にも「ナインTHE MUSICAL」が今年上演されたが、主人公グイドは死を選ぼうとして、9歳の自分と出会い、今の自分と向き合い救われる。

アマデはヴォルフに圧し掛かり、首を絞める。腕にペンを突き立て、その血で音楽を書き続ける。

グイドは妻の存在に救われるのに、ヴォルフは妻ともすれ違って孤独の中死んでいく。
切ない。
それでも不思議と後味が悪いことは無い。フィナーレの全員での大合唱、かぶさるヴォルフの絶唱に、いつも、いつも感動する。

以上、自分が受けた印象を、思いつくままに書いてみた。「私はこう解釈した!」等ありましたら、聞かせて欲しいです。

キャストについても語りつくされていると思うが、やはり私は中川くん版の方が好きだな〜。
でもこれは本当に好みの問題だと思う。
中川くんの、あのとりつかれたような部分、シカネーダと無邪気に遊ぶ笑顔、魂をふりしぼるような絶唱が、とにかく大好き。

あああ、書いているうちに名古屋に行きたくなってきた。(名古屋はコンスも変わるし…ね。)
ウィーン版CDを聞いていると、ウィーン版見てみてたかったなぁ…。

posted by 花梨 at 17:49| Comment(2) | TrackBack(2) | 芝居・ミュージカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同じ公演を観ていたんですね!中川くんの声がちょっと不調だったと思いませんでしたか?心配してるんです。
とにかく初演の際に予感はしました。井上くんはちょっとニンに合ってないから大変だろうと予想したらやっぱりかなり苦しんでる感じでした。中川くんはロック調がぴったりで本当にピッタリだった。東宝さんも上手い!と感心。正統派二枚目で育てたい井上くんには試練を与え、新星発掘も同時にやりとげたのだから。ただ、彼はこのあとの役に恵まれるかどうか心配だったんです。『キャンディード』は×。『SHIROH』は◎。役を選ぶタイプですね。この二役を当面はずっと続けて欲しいです。まずはゲキシネ行きたいなあ。
Posted by ぴかちゅう at 2005年08月23日 00:39
実は私も「中川くん、ちょっと声不調?」と思いつつ観劇しておりました。
それほど回数を見ている訳では無いので確信が持てなかったですが…。

『キャンディード』は未見なのです。新感線の『花の紅天狗』パンフで、中川君、高橋由美子さん、いのうえひでのりさんの対談があるのですが、『キャンディード』やりたいって言ってたのですよ〜。

中川くんは凄く吸引力のある役者さんなので、この先も楽しみです。
とりあえずゲキシネ行かなきゃ!
Posted by 花梨 at 2005年08月23日 01:01
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Tracked: 2005-08-23 00:03

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Excerpt: いよいよです! 初演を見逃し、もう観る機会は無いかも…と諦めていた中川@モーツァルトを、目撃してきました!!
Weblog: 好きなことは止められない♪
Tracked: 2005-09-04 13:04
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