2006年11月11日

終わりよければすべてよし 感想

劇団AUN『終わりよければすべてよし』の公演。シェイクスピアの作品の中でも余り上演機会が無いそうだ。
タイトル通り大円団で終わるのだけど、観ていて「それで良いの???」と突っ込みをいれたくなる。それでも台詞のパワーで無理矢理話を持っていく、さすがシェイクスピア。

ストーリー:バートラムに想いを寄せているヘレナ。王の病気を治し、その功績で好きな相手と結婚出来ることになりバートラムを選ぶが、バートラムは身分の低いヘレナを妻と認めず、初夜の前に戦場へ行ってしまう。失意のヘレナに何とか夫の愛を勝ち得ようとするが…。


とにかくこのバートラムが最低男。母が説得しても言うことをきかず、妻から逃げ出して、さっさとイタリアで若いダイアナを口説く。結局ヘレナがダイアナと入れ替わって一夜を共にするのだが、モノにした(と思い込んだ)ダイアナも捨て、フランスに帰り、新たに妻を迎えようとするし…。
しかもダイアナに向かって、売春婦呼ばわり。なんでヘレナはこんな最低男が好きなんだろう…。

納得出来ない部分は多々あるのですが、それでもおもしろいのがミソ。演出がすみずみまで行き届いていて、全然飽きない。気持ちの良い舞台作りでした。

道化役ペーローレスの存在が凄くスパイスになっている。最初は一人だけ赤い衣装で狙いすぎ?、あざといともと思いましたが、段々目が釘付けに。一幕最初で鞄をぶち撒ける場面、前方席で見たら怪しい表紙の本が入ってた(笑)芸が細かい。
男優陣はみな個性的で良かった〜。通訳の人とかも良い個性を発揮。
ペーローレスの「うっらぎりまーす♪」の台詞のトーンがツボでした

ただ女優さんたちがなぁ…。ヒロインの女優さんも台詞に力が合って良いのだけど、あのヘアメイクは気の毒。衣装も男優陣はそれなりにキマっているのに、どうも女優さんの衣装にセンスが無いし、統一性も無い。
山賀さんはじめ、能楽堂シリーズの新潟の女優さんたちが恋しくなった。

シェイクスピアの作品は原点通り男優さんが演じた方が、台詞という意味では良いのかな?特に喜劇は。蜷川さんのオールメールシリーズは未見なのですが、俄然興味が沸いてきました。次は『恋の骨折り損』。

今回白人になった谷田さん。オセローの時はかなり肌を焼いてたのですね。普通の肌の色で髪が少し伸びて金髪に。友人曰く国籍を超越する男(笑)写真が無いのが非常に残念な、隙の無い男前っぷりでした。休憩で近くの席から、「あの声の良い、背の高い、格好良い人は誰?」という声が。いや〜そんな方にムーア様もお見せしたかった。

主役を演じると、次の舞台で隠しきれない華が出る、と過去の観劇経験から感じるのだが(最近だと段治郎くんとか)、谷田さんも(もちろん男前だからというのは大きいが)本当に華と存在感があった。
いや、自分の観劇人生史上、こんなに隙のない美形な俳優さんを好きになったのははじめてだ。
posted by 花梨 at 23:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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