2006年03月18日

韓流『ジキルとハイド』

鹿賀さん主演の日本版にメチャハマり、シアターテレビジョンで放映されたBW版を見たり、1994年に発売されたCD「The Complete Work」を聞いたりして、『ジキルとハイド』というミュージカルの奥深さ、演出・コンセブトによっての解釈の違いがおもしろくて、韓国版の来日も楽しみにしていた。

まぁ事前にちゃんと確認しなかった私が悪いのだけど、演出はBW版と基本一緒だったのね。上記の通り演出の違いでどう見せてくるかに一番興味があったので、かなり拍子抜けしてしまった。しかも私、BW版の演出がかなり苦手だったもので…。

(追記:私が映像でみたBW版のクレジットされている演出家さんは別の方でした。確かどこかでDavid Swanの名前は見たのだけど〜。とはいえ構成等・演出等はほぼ一緒です。また調べてみますが、詳しい方、謎を解決してください〜)

ストーリーの流れとしては、David Swanの演出は非常に判りやすく作ってる。ルーシーとの関係や、最後のジキルの死など。日本版は観客の想像に委ねる場面が多い。(そこが好きなんだけどね。)
それと上流と下流の差をハッキリ打ち出している点も好き。(日本版は何故この辺りを現さないのかな?)

「Jekyll & Hyde BW版」の感想(1/29の記事)

韓流「ジキルとハイド」 来日公演 公式HP(映像が見られます)

ちょっと気になったのは、演出のDavid Swanの名前がちらしに記載されていないこと。字幕のクレジットに出てくれたので、ようやく演出家の名前を思い出したが、日本は大抵芝居のちらしって、大々的に演出家の名前って出てるけど、外国は違うのかしら?

俳優さんはみな素晴らしく上手い!しっかり訓練された歌声。ダブルキャストの主役は、今日はチョ・スンウ。いや〜若いジキルも良いね。ずっとこの役を演じたいと言っている石井一考さんが演じたら、とうなるのか見たくなった。
あとは女優さんが上手い!日本はミュージカルに限らず、舞台女優さんの層がかなり薄いので、ホント感心しました。
(でもルーシーの解釈は、マルシアさんが一番好き。)

ただBW版と動きも表情もコピーか?という場面もあり、それはちょっといかがなものかと。
舞台セットもBW版とほぼ一緒。こちらは生で見たら、実に綺麗で良かったが、舞台のサイズが私の見た映像のBW版とは明らかに違うにも関わらず、同じようなセットで同じ演出だから、広い舞台でスカスカになってしまい残念。
今、再度BW版の映像見ているけど、あの赤い一段高い舞台に、アンサンブルの人がびっしりいるから、生きるのと思うのだが。

辛口なのはまぁ私が日本版の解釈が凄い好きなのと(演出じゃなくて解釈ね)、David Swanの演出が好みではないのが大きい。
特にアンサンブルの動きのつけ方にメリハリが無く、また舞台サイズの違いのせいか、アンサンブルの場面がどうにもスカスカで迫力に欠ける。(日本版のアンサンブルの配置、動き、照明、音楽、歌の一体感は、鳥肌ものでした。)

あとこれ散々BW版見た時にも書いたけど、あの振付ダサくないですか?二幕最初はやはり傘で踊ってるし。
この辺り個人の趣味とは思うが、私はあの傘踊りがどうにもダメ。この日客席に新感線の演出家のいのうえさんの姿があったが、『SHIROH』の二幕最初のさんちゃごの振付の方が、全然格好良いよ、とかわけわからんことを思ってしまった。
あともうひとつ。衣装までそんなに一緒にしなくても…。欧米人とアジア人は体型違うのだから、もっと独自性を出しても良いのではと思った。(日本版の衣装も鹿賀さんの衣装以外は良いと思わないけど)

それにしても過去上演された『ジキルとハイド』の演出の違い等がかなり見たくなった。日本版はどの辺りの演出を参考にして創ったのだろう。今回は薬は注射器だけど、飲み薬で「しょっぱい」の台詞が入っている版もあるらしいし。

色々書きましたが、結局私は『ジキルとハイド』というミュージカルがかなり好きです。今日も内心突っ込みいれつつも、楽しく見てました。
ただ、私はスタンディングしようとは思わなかったな。
posted by 花梨 at 01:49| Comment(4) | TrackBack(2) | 芝居・ミュージカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうでしたか・・とかなり私は、韓流版気に入ってみてしまいました(笑)
端に座っても音がいい・・音響もいいなんて思って感心してしまったのですが、
申し訳ないくらいにアンサンブルは、蚊帳の外だった気がします。(すいませ〜ん)
石井さんが、好きな歌を語るところで、「僕マニャックですから」といってましたが、
私の好みもかなり好きな演出構成は、マニャックではなかろうかと(苦笑)
Posted by harumichin at 2006年03月18日 07:24
おはようございます。早速のコメント&TB、ありがとうございます。
BW版のDavid Swanの演出は、ネットとか巡るとかなり絶賛されているのですよね。私が天邪鬼なのかもと思いつつ、好みではないと言いつつも、BW版の映像に結局また見に行ってしまった昨夜の私でした。
Posted by 花梨 at 2006年03月18日 10:15
 初めまして。ジキル&ハイド韓国版、私も観ました。日本版と大分違うな〜って思ってたのですが、演出はBW版と一緒なんですね(映像見たことないので)。この記事を読んで色々勉強になりました。
 またちょこちょこ来ます。ではでは。
Posted by ジェリクル at 2006年03月19日 20:48
ジェリクルさん、こんばんは。訪問ありがとうございます。キャッツからのお名前ですね!
ブログを見ますと、凄く色々なミュージカルをご覧になってますね。凄い〜!

私の持っているジキル&ハイドのCDは進出以前のものです。色々違いがあっておもしろいですが、ジェリクルさんのブログを読んで、私もRobert Cuccioli版を聞きたくなりました。映像は1月にシアターテレビジョンで放送していたので、グッドタイミングでした。http://www.broadwayonline.comで、ちょっとだけ映像見られます。

韓国版のエマ役の女優さん、凄く綺麗な声で素晴らしかったですが、クリスティーヌも演じられているのですね。私も勉強になりました。
Posted by 花梨 at 2006年03月20日 00:03
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