2006年03月14日

ひかりごけ

オフィスコットーネのHP(舞台写真があります) 
THE・ガジラ党 ブログ(舞台写真があります) 

原作:武田泰淳 構成・脚本・演出:鐘下辰男

戦時中、3人の船員とともに、羅臼島沖に遭難した船長の食人事件がテーマ。食人事件といっても別にグロテスクなものではない。(私はホラー及びグロが一切ダメです。)

劇場は下北沢のスズナリ。数年ぶりに訪れたが、無事駅から迷わず行かれた。(スズナリに行こうとすると、道に迷うというジンクスが昔あった。)
風邪で観劇予定が狂ったので、当日券で突発的な観劇。貰ったチケットはD列、150人も入ればいっぱいの劇場に入ると、中央にフラットな舞台。舞台り向こうにも客席。私は手前のブロック。

舞台の上手(私の方からみて)に小さな入り口。そこから役者が出入りし、舞台は洞窟・旅館・法廷と変わっていく。
舞台上の役者は5人。(若松武史・千葉哲也・松田洋治・小高仁・品川徹)
そしてキーワードになる船長の役割がくるくる変わる。

当初この変わる役割に(特に私役の千葉さんと、男役の若松さん)上手くついていけず混乱するが、裁判の場面のはじまり方はハッとした。
老人役の品川さん(TVをよく見る方なら大河内教授でピンとくるかと。)が、凄惨なやり取りがかわされる洞窟で、ひとり別世界。ああ、この人は年老いた船長で、自分の過去をただ見ているのかな、と思う。

仲間の肉を食した船長は、裁きの場に立つ。(この裁判の場の詰問する声が良かった。)
法律に当てはまる罪というなら、これは死体損壊にあたるのか?その罪は観客が考えれば良いということなのだろうか。舞台を挟んだ客席は、真っ白なライトで照らされた。

2時間以上の緊迫感のある舞台だったが、凄く集中してみた。集中しすぎたのか、頭が冴えてしまい、ベットに入ってもなかなか眠れなかった。
最小限の舞台とSE、上手い俳優。こういう舞台は良いですね…。演出の鐘下さん凄い。

何故仲間の肉を食べても生きようとしたのか。一方ではそれを拒否し、死んだものもいたのに。船長はひたすら国のため、国に尽くすためと言っていたが、結局はその国に裁かれるのだ…。

ところで洞窟の下帯姿はちょっとびっくりした。『サムワン』に続き、またも千葉さんの肉体を見たわ〜。

終演後、観劇の興奮でぼーとしつつ、ゆっくりアンケートを書こうと思ったら、何か関係者のたまり場で居場所がなく、殴り書きのアンケートしか書けずにいたのがちと辛かった。(席が通路に近かったので、劇場内には居座れなかったのだ。)



posted by 花梨 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
花梨様、まいど!
風邪は治ったのですね。ヨカッタです。
微熱なんてある身体で、あの舞台観たら、「夢だ〜!」って叫んじゃってたかも…。
今回の公演も終演後、一皮向けた気分と、心に鉛を飲み込んだ気分が混ざり合って大変です。
そ〜なんです。そのままの気持で帰ると眠れなくなったりする。

洞窟の中の皆さんの衣装…驚きました〜!
ドキドキしたわ〜!(笑)
Posted by かしまし娘 at 2006年03月16日 11:21
こんばんは〜。風邪は全快とはまだいきませんが、観劇には差し支えなくなりました。

洞窟の皆さんの衣装はね〜(苦笑)。『サムワン』でも千葉さんの生着替えを最前列で拝んでしまったというのに。
若松さんがなかなか逞しかったです。
Posted by 花梨 at 2006年03月17日 02:13
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