2006年02月05日

『屋根の上のヴァイオリン弾き』 2006年バージョン

2004年より四代目テヴィエとして市村正親さん登場!
自分も1982年の観劇以来(当時の話を05/11/15の記事「長く上演しているミュージカル?」で書いてます。)2004年に久々に見ました。
いや〜!こんなに良いお芝居だったけ?というくらい感動!2004年版は全国をまわったのですが、東京は池袋芸術劇場でハコも小さく、期間も短く、チケットは当然早々に完売。見逃した人も多かったと思います。
そして1月の博多座を経て、2月東京に!キャストがかなり変わったのが不安でしたが、張り切って見に行きました。

結果、2004年版に遠く及ばず(泣)
いや、良かったんだけどね、市村さんとか、駒田さんとか、吉野さんとか。男優陣は素晴らしかったですよ。2004年より確実にレベル・アップ。
だが三姉妹が目を覆いたいくらいレベルダウン。博多で一ヶ月上演してるのだから、もう少し三人とも頑張って欲しかった。
特に次女・ホーデルの剱持たまきさん。新キャストで一番期待していたのだけど(ナインのスパのマドンナが絶品だったので。)、一番期待を裏切ってくれました。ダンス・オブ・ヴァンパイア大丈夫かよ〜?(三女は前回の笹本玲奈ちゃんが凄すぎたので、最初から期待値低かった。)

『屋根の上のヴァイオリン弾き』はミュージカルであるけれど、この芝居に関しては、絶対的に歌唱力より演技力が必要だと思う。もちろん両方兼ね備えているのがベストだけど、なかなか多くを望めないとなれば、今回は演技に重点を置かないとダメ。
その演技がな〜。歌えて、演技も良い玲奈ちゃん偉大だったと痛感。
いや、良い芝居だとは思います。市村さんはじめ、続投組は益々良くなってます。

東宝HP 『屋根の上のヴァイオリン弾き』 

2004年と2006年キャストは以下の通り

 テヴィエ        市村正親
 テヴィエの妻ゴールデ  夏木マリ→浅茅陽子
 長女ツァイテル     香寿たつき→匠ひびき
 次女ホーデル      知念里奈→剱持たまき
 三女チャヴァ      笹本玲奈→安倍麻美
 仕立屋・モーテル    駒田一
 学生・パーチック    杉田あきひろ→吉野圭吾

『屋根の上のヴァイオリン弾き』の初演が1967年。作品のテーマを考えると、何故日本でこんなに長く上演されているか、実は不思議でもある。根底に流れている人種の問題、これは日本人には絶対理解出来ない、難しくてデリケートな問題だと思う。

2004年からの市村さんのテヴィエ。神と対話の部分のウェイトが高い。(2004年版の方がここは好き)それとユーモア。この笑いの部分が益々深まっている。おかしくて、そして悲しい。私は市村テヴィエの、その緩急のつけ方が好き。

感心したのはモーテルの駒田さん。94年よりヴァイオリン弾き、04年からモーテル。伊達に長く作品に関わっていない。芝居の世界観が一番身に付いてる。
パーチックの吉野圭吾さんも良かった。あの村の中でちょっと異質な存在であることが、よく判る。吉野さんは2001年の西田敏行版の時も演じていたのね!どうりで身についてる筈。(2001年は長女・島田歌穂、次女・堀内敬子!見たかった!)
吉野さんといえば、結婚式の場面のイキイキした動きがかなりツボでした。ジャンプが無駄に高い(笑)

姉妹は前回がバランスといい、演技力といい、良いメンバーが揃い過ぎてたなぁ。今回は姉妹が出てこない場面の方が、締まっていたし、おもしろかった。非常にマズくないか?
2004年版の、長女香寿さんが母と仲良い理想的な長女で、次女知念さんがちょっと異質で、三女玲奈ちゃんがパパに一番可愛がられてて、だからこそ、それぞれの恋・結婚の過程が生きてくるのにな〜。
今回は次女も三女もいつ恋におちた?だし、家族を捨てるほどの情熱も感じられない。

三女は前回の玲奈ちゃんが余りにも良すぎて、三女ってこんなに重要な役だっけ?と驚いたくらいの素晴らしさだったので、比較するのは気の毒なのだが、それにしてももっとパパとラブラブな娘でいて欲しかった。
だからこそ、家族も民族も捨て、ロシア人の青年と結婚してしまうという件が、引き立つのな〜!

次女は前回の知念さんも凄く良かったとは言い難いし、前回のパーチックがかなり…だっただけに、今回の剱持たまきさんには凄く期待していたのだが、まず立ち姿が美しくない。ナインの時は綺麗だったのに、どうしちゃったの?やたら背の高さと、しっかりした肩幅が目立ってしまい、少女らしさが無い。相手役の吉野さんの背が高くて、かなり助かってたけど。
芝居の部分もいまひとつ。たまきさん、かなり好きな女優さんなので、ちょっとこの出来はショックでもありました(泣)
次女は本当に良い役だし、たまきさんは夏は大作ヒロインが控えているし、ホントに頑張って欲しいです。

でも結局市村さんに泣かされた観劇でした。
最後に振付の坂上道之助さんに深い敬意を!
(上演記録や昔のパンフを見たら、駒田さんにパトンタッチするまで、長年ヴァイオリン弾きをされていた方なんですね。過去振付助手もされていました。他にも長く関わっている方、名前が判らないけど、皆さんに深く感謝!)


posted by 花梨 at 23:37| Comment(4) | TrackBack(2) | 芝居・ミュージカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2004年版は良かったんですね。
わたしは、ずいぶんと昔にしか見ていなくて・・
今回、久々に足を運びました。
ほとんど市村さんしか見てなかったようで、
ほかの方へチェックしていなかったような気がします。
Posted by harumichin at 2006年02月07日 23:48
harumichinさん、こんばんは。
私も2004年版を見るまでは、もの凄い昔に一度見たきりでしたが、市村テヴィエに今はすっかり心揺さぶられています。
次女に厳しいのは期待が大きかったせいもあります。たまきさん好きなので。
でも全体としてはやはり良いミュージカルだなぁ、と思います。
Posted by 花梨 at 2006年02月09日 00:16
本当に久し振りに観ました。
花梨さんの感想を拝見して、2004年版を見逃したことを大後悔です!!
(><)
感想をアップしたので、トラバさせていただきました。
モーテルは、私もイチオシだと思いました。
(^^)v
Posted by midori at 2006年02月23日 13:15
midoriさん、こんばんは。
私も本当に久し振りの観劇で、すっかりハマった『屋根の上のヴァイオリン弾き』 です。
今回は姉妹がちょっとレベル下がってしまったので、どうしても2004年版と比較されてしまいますね。
でも駒田さんは益々バワーアップ♪また上演されたら、きっと見に行くと思います。
Posted by 花梨 at 2006年02月24日 00:27
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Weblog: 花がいっぱい。
Tracked: 2006-02-07 23:35

「屋根の上のヴァイオリン弾き」〜4代目テヴィエ・市村正親〜
Excerpt: 今回の上演でテヴィエを演じた市村さんは、4代目。初代テヴィエは、モチロン“森繁久彌”!私が、この作品を観初めてから、5人娘の長女〜三女に色々な方達がキャスティングされました。妻ゴールデも然り。市村さん..
Weblog: 好きなことは止められない♪
Tracked: 2006-02-23 13:11
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