2006年01月21日

哲也萌えは続く  『サムワン〜Someone who'll watch over me』

哲也といっても別所さんではない。千葉哲也さんだ。最近の私は哲也萌えである。
別所さんは2003/8/25のレミゼで「イイ!」と思い、2005年より本格的(苦笑)に追っかけ。千葉哲也さんも以前正和さまの舞台で「良い俳優さんだな〜」と思い、2005年に再度正和さまの舞台で「やはりイイ!」になり、こちらも本格的に出演舞台を見だす。いや〜、見れば見るほど良い役者さんだわ。

『サムワン〜Someone who'll watch over me』 俳優座劇場(東京・六本木)

作:フランク・マクギネス 演出:松本祐子 
出演:高橋和也 大石継太 千葉哲也

【ストーリー】
訳もわからないまま投獄され外界から隔離された3人の男。迫り来る死の影を目前に緊迫した恐怖を抱きつつ、3人3様ではあるが彼らはひたすら「待つ」しかない。この極限の状況の中で、一歩引いて世の中を見直し、ひいては自分自身をも凝視する機会を与えられる。日も当たらす、じめじめして寒くしかも鎖につながれているという状況で、彼らの中にはいつしか牽制し合い、茶化しあい、愚弄しながら、理解と同情の念で互いに「見守る」という密接な関係が生まれるが次第にこの関係が変わっていく・・・。

この戯曲は、1984〜92年のシーア派の過激組織による、アメリカ人やヨーロッパ人の拉致・監禁を元に書かれているが、現代の似たような事件を嫌応無しに思い出させる。
ただし政治批判という内容の戯曲ではない。長期にわたる監禁の中の三人の過去・背景・交流を描いている。2時間15分、三人の会話だけで芝居は進む。しかし非常にメリハリがきいていて、テンポがよく、全然飽きませんでした。(まぁ休みの日で体力・気力とも自分が充実しているというのは大きいが。)
良い戯曲、良い演出、良い俳優が揃う、勝利。

舞台はやや傾斜をつけている。自分の席が最前列で舞台が高く、床がどうなっているかまでは判らず。
天井に一箇所だけ穴、そこから梯子が覗く。外への憧れ。実に効果的。
アメリカ人の医師・アダム(高橋和也)、アイルランド人の記者エドワード(千葉哲也)、イギリス人マイケル(大石継太)が、その部屋に鎖で繋がれ監禁されている。
3人とも実に上手い。特に千葉さんの軽妙で、緩急自在なリズムと演技は、やはり素晴らしい。
3人とも英語は話すが人種が違う。その人種的対立や背景の違いが時に現れるのだけど、やはりこの部分は我々日本人には理解出来ないのが残念。

アダムはある日殺され、常に話し続け、皮肉を言うエドワードは失った友人のことを思い、深く嘆く。ひ弱で時に馬鹿にされていたマイケルは、彼を励ます。
私はこの場が一番好き。(あと冒頭。冒頭ではマイケルはまだ監禁されておらず、アダムとエドワードの二人。)
最後梯子が伸び、エドワードは囚人服のような汚い衣服を脱ぎ、綺麗なスーツを着て開放される。再び梯子は天井にしまわれ、マイケルだけが残される。
明日への希望はまだ彼には残されているのだろうか。
posted by 花梨 at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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