2006年01月15日

『レ・ミゼラブル』を大阪で堪能 その1(別所さん限定感想)

別所さんのジャン・バルジャンの役の作り方に凄く惹かれ、大阪まで観劇に来てしまいました。別所バルを見るのは、4月帝劇の別所・楽日以来。「良くなっている」という話を聞き、もの凄く期待した。そして期待を遥かに上回る、素晴らしいジャン・バルジャンだった。
大阪では13日ソワレ・14日マチネ・ソワレと観劇。

とにかくラストシーンの燭台に火をともす場面は、宗教画のような美しさがあり、いまだに目に焼きついております。

私は某コンスくらいの凄まじい歌唱力ではない限り、歌のレベルは気にしない方です。(むしろ今のミュージカル俳優さんたちの、演技の引き出しの少なさが気になります。)だから2003年に見たときも、別所さんの歌唱力に対しても全く無問題でした。
そんな私でも今回、明らかは別所さんの歌唱力が、レベルアップしていたのに驚いた!
それと演技の幅が物凄く広がっている。井料さんもかなり良くなっていた。これは「ナイン」効果?ルヴォーの演出を経験したことによるものなのかしら?
正直2003年に新生レミになってから、物語世界が薄まった気がしたのだが、他キャスト含め梅芸バージョンレミは、全体的にとても良くなっていた気がする。

14日ソワレは別所さんはじめ、楽のキャストが何人か。感極まって泣いちゃった西浦コゼットに、助けにいけといわれた藤岡マリ。助けが遅いとマリに怒る別所さんが、ちゃんと爺さんのまま怒っていたのが、もの凄いツボでした。


別所さんは『囚人の歌』から凄かった。司教さまとのやり取りも丁重な芝居。『独白』は圧倒的。バルジャンの心情が伝わってくる。すでに私はボロ泣き。

市長さまの扮装はとても格好よいのだけど、ある程度の年齢を出さなくては、馬車のシーンの「あなたの年でどうして」という問いかけに違和感が出てしまう。別所さんはどんどんか無理が無くなっている。(年齢の経緯はかつての鹿賀さん、滝田さんは全く問題が無かったのですが。)
今回パンフで「ファンティーヌへの贖罪」という言葉が出ていたが、市長というポジションにいながら、ファンテを死なせてまった、自分は奢っていたという面を感じた。(この解釈だとラストでファンテが迎えに来るのが、とてもしっくりくる)死に行くファンテを抱きしめることが出来ないという演技は、この「罪の意識」から来ているのか!と勝手に納得。

対決の演技は以前と少し変わってた気が?

リトルコゼットとの出会い、もうホント好き。コゼットと判った瞬間から、バルの想いが切なくて胸が痛くなる。
リトルコゼットとパリに向かう場面も、別所さんは曲に合わせて、人形を出したり、ぐるぐるしたりする。そしてコゼットのおでこにキス!エピローグでもおでこにキスするんだよ〜!と思うと益々切ない。

レミ一幕で大好きな場面。リトルコゼットを抱いて奥に消えるバルと、次のセット、アンサンブルの皆さんが出てくる場面の移り変わり。別所さん背がある上に力持ちなので、コゼットが別所さんの肩くらいの高さになる。なので消えていく後姿のシルエットが凄くキレイ。

で、10年後、パリ。2003年にはじめて別バルを見たときに、ここで登場したバルジャンの余りの素晴らしい爺っぷりに「ちょっと別所さんってまだ若いよね?すごい!すごい!」と感動したことを思い出す。
14日の夜、多分襲われた時は、別所さんの右側の口ひげが取れかかってしまうというアクシデント発生。でもコゼットを抱いて正面をむく所を、すべて自分の右側を舞台に向け、わずかに客席から左の顔が見えるくらいの位置に変えてカバー。ここ、別所さんの咄嗟の判断も良かったけど、それに合わせたコゼットはじめ、周囲の皆さんがナイスフォロー!

一幕ラスト「ワン・デイ・モア」。別所さんの荷物の詰め方がいちいち泣けて、おかげでこの場面、アンジョもマリもジャベも見なくなってしまった。ところで私、ジャベはほとんど岡さんしか見てなくて気が付かなかったのですが、今さんは十字を切ったあと祈る、綜馬さんは祈るのみ。合わせて別所さんも、今さん時はちゃんと十字を切るのね〜。はじめて気が付きました。

二幕、バリケードでの年寄りらしい動きが好きでねぇ。「年寄りじゃないか」と言われているのだから、ちゃんと爺さんじゃないと不自然だもの。それでこそ、マリウスを助ける場面に説得力が増す。マリウスをはじめて見付ける場面も好き。
弾を拾いに行くと主張するマリウスをとめる場面も、愛情溢れてて好き。マリウスが生きていたことを知る場面は、ちょっと大げさかなとも思うけど、下水道を見付け、渾身の力を振り絞り、マリウスを連れてバリケードからの脱出する演技は秀逸。ここは歴代バルの中で一番上手いと思う。

下水道でマリウスを運ぶ場面、別所さんだけのお姫さま抱っこ。これがまた後ろから照明があたるシルエットが綺麗なんだな。この下水道の場面も、別所さん凄く上手いと思う。別所さん版だと下水道が本当に長く、入り組んでて、大変な道のりに感じる。
ジャベールと会う場面がまさに血の叫び。

告白を経てエピローグ。ここは鳥肌がたった。最初にも書いたが蝋燭を灯す場面、一枚の絵のようで、思い出しただけで泣ける…。今回よりファンティーヌとの関係性を強く描いたことにより、最後に迎えにくるファンテが自然で、もう見ているこちらは号泣。

感想を書いている内に、また見たくなってきた。早く中日がはじまれ〜!以上、別所さんバルジャン激ラブ感想でした。

この記事へのコメント
髭が取れかかったのは13日の間違いです
Posted by 花梨 at 2006年01月15日 14:46
レミゼ感想じっくり読ませていただきました。
「その1」ということは..まだまだ続きありですね!
読む程に..「1回だけで良いのだろうか?別所さんバージョン!」4月1回だけ別所さん観劇に心配もあるけれど..現実には..もう買えない!という財政難の現実が(笑)






Posted by harumichin at 2006年01月17日 09:51
harumichinさん、私の単なる萌え萌え感想、じっくり読んだなんて嬉しいです。
別所さんのバルジャンは濃いですよ〜♪私も中日・帝劇とチケット増やすべく検討中です。
Posted by 花梨 at 2006年01月18日 01:45
別バル劇ラブ萌え萌え感想、拝読しました〜。また舞台の感動が蘇ってきてウルウルですよぅ。
彼のバルジャンは本当に何ていうか、その、うまく言えませんが、ひとりの男の人生が見えますよね。エピローグはその人生の全てが集約されるシーンで、毎回嗚咽級に感動します。って、書いてるそばからまた思い出して泣きそう(病)。
はーっ。また見たい。何度でも見たい。私、中日は1回だけの観劇予定なんですが、何か足りないような気がしてしてきましたっ。でももう今からじゃ良い席ないかな? 悩ましい…。
Posted by うり子 at 2006年01月18日 14:00
うり子さん、まだまだ余韻にひたっており、熱病にうなされているようです。私も中日は一度だけの観劇の予定なのですが、やはりもっと見たい!と思っています。
Posted by 花梨 at 2006年01月19日 01:17
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