2005年12月28日

『ジキル&ハイド』 再々観劇

今日『ジキルハイド』千秋楽だったのですよね。その頃私は山のよえな仕事を片付けてましたわ。御用改め…じゃない納めだっていうのに、システム担当者には容赦ない。

ところでBW版の『ジキル&ハイド』の予告編を見て驚きました。凄い怖いんですけど〜。オ・オカルトなんですか?(さすがに歌はブラボー)日本版との解釈の違いをぜひ見てみたい。
http://www.broadwayonline.com/

遅ればせながら『ジキルハイド』楽・イブの感想です。初見はただただ鹿賀さんの演技、曲の素晴らしさ、アンサンブルに圧倒されました。いや今も圧倒されているのだけど、何度見てもあの音楽のうねり具合は好きだな〜。

オープニング・尊敬していた、立派だった父の変わり果てた姿。その父の前での「闇の中で」。この曲の歌詞が結末を知ってから聞くと、それだけで泣けてしまう…。
そしてジキルの「もう休みましょう、父上」のあと、曲が盛り上がって『嘘の仮面』。ここがホント格好良くって、何度見てもドキドキしてしまいます。
特に『ジキル&ハイド』はアンサンブルの方々が無茶苦茶上手いから、コーラス聞くと鳥肌たちます。(そんなに熱心なミュージカルファンではない私でも、旧・レミ等で見たことのある、名前と顔を知っているベテランの方々揃いですし。)
この日は二列目だったのですが、まさに音が迫ってくる感じでした。

前回B席から見て照明の美しさにも改めて目を見張りましたが、近くで見ると今度は照明による、くっきりとした陰影がよく判りました。「光と影」、この芝居のテーマですね。この『嘘の仮面』の歌詞も、芝居のテーマを表していて、実に深いです。

鹿賀さんの「ジキルとハイド」を見ていると、二人は全く別の人格というでは無く、ジキルの中の一部がハイドであるといった印象を受ける。理事会でジキルの研究は愚弄され、却下されてしまうわけだけで、ジキル博士の口からは彼らを恨めしく思う言葉が出る。ハイドは彼らを殺していくのだし。特にジキルは裏表のある人間を嫌っている。ハイドはまさにそういう人間を残虐に殺していく。

一幕最後のハイドは別人格に見えるのだけど。考えれば考えるほど、深い内容だな…。二幕になると段々二人が入り混じってくる印象を受ける。
鹿賀さんはジキルの声とハイドの声とをくっきり分けているのだけど、中間の声というのがある。ジキル博士の中に、突然ハイドの部分が浮かび上がる。そこが見る方の想像を掻き立てる。
昨日もちょっとだけ書いたけど、最後の場面。消し去ったと思えるハイドが、結婚式の場面で蘇る。
ついにジキルは自分を殺すしか無いと思うのだけど、ジキルとして「俺を撃て、俺を自由にしてくれ」とジョンに言うのだが、ジョンは「出来ない」と銃を降ろしてしまう。そこで再びハイドになり、ジョンに撃たれる。結局ジキルのままなら、ジョンには殺せないから、あえてハイドになったのかな、とか、ハイドを装ったのかな、とか色々なことを感じた。
この最後の場面、石川さん、浜畑さんの悲痛な表情、そして蘭々ちゃんの涙。胸に突き刺さるラストでした。

鹿賀さんの「ジキルとハイド」の印象を中心に書いてみましたが、他キャストも本当に素晴らしい。公演中にどんどん成長したエマ役の蘭々ちゃん、娼婦でありながら裏の部分の無いルーシー役のマルシアさん。二人ともしても良かったです。やっぱりジョン役の石川禅さんいいな〜。旧レミのマリウス・アンジョ役者の中では、今一番引っ張りだこ?その他本当に皆様素晴らしかった。二幕の最初の10分近いナンバー『事件、事件〜レクイエム』の素晴らしさ!間違いなく今日本で見られる、最もレベルの高いミュージカルだと思う。
今回のキャストで再度上演希望!です。

ここからはちょっと今後のミュージカル界へ辛口。
初見の時から思っていたが、この芝居、鹿賀さんが演じられなくなったら、その後を継いでジキル役が出来る人がいるのだろうか?全然思いつかない。これだけ深い人間ドラマ、相当に演技力が無ければ出来ないし、私の希望はストレートプレイでも主役級が張れる演技力のある人。
こうやって考えると、鹿賀さんとか市村さんのように、ミュージカルだけではなく、ストレートプレイでも主役級が張れるミュージカル俳優って、今いないな〜。
もちろん若手の方々は歌は皆さん抜群に上手いけど。
ストレートプレイでも定評のある人っていうと…内野さん?でもミュージカル専門じゃないし。もっと下の世代で山本耕史くん?井上くんもストレートプレイに出てるな。案外ミュージカル界も人材不足?


posted by 花梨 at 23:56| Comment(4) | TrackBack(1) | 芝居・ミュージカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして!
12月25日、ミュージカル「ジキルとハイド」を観ました。
鹿賀 丈史さんのヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役は素晴らしかったですね!
すごい迫力で、吸い込まれて行くようでした。
機会があったらまた観たいです。
Posted by おとちゃん at 2005年12月29日 16:56
こんばんは。
読んでいるとジキル&ハイドの色々な場面やナンバーを思い出します。
冒頭、いきなりのソロからアンサンブルの大合唱の流れもぐぐっと惹きつけられるんですよね〜!!そして2幕冒頭の「事件、事件」のアンサンブルが私は大好きです。やっぱり「幕開け」直後の歌というのはそれだけ重要な掴み、ということでしょうか。
ラストシーンは私も「装った」と思っています。次回(あれば)は表情の見える、いいお席で観たいです・・・。(デモクラシーの劇場でいい席買えたのに買わなかった自分への自戒も込めて(^-^;
Posted by yopiko at 2005年12月29日 21:25
おとちゃんさん、はじめまして。訪問ありがとうございました。
「ジキルとハイド」は日本のミュージカルには珍しく、男性のお客さんも多かったようですね。
やはり鹿賀さんに目は釘付け!ですよね。

yopikoさん、いつもありがとうございます。
2幕冒頭の「事件、事件」は凄いですよね。演出の山田和也さんのブログに、その場面のお話がかかれてました。
ラストシーンに同意頂いてありがとうございました。前の席だと、ジキル博士の鬘がいつ、どうやってバサバサヘアになったのかも、よく判りました。(初見で不思議だったもので、つい注目。)

Posted by 花梨 at 2005年12月30日 01:07
はじめまして。
検索してたどり着きました。
TBさせていただきましたのでよろしくお願いいたします。
Posted by ♪〜 at 2006年01月17日 15:52
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ジキルとハイド(2005年)
Excerpt: 再々演になる「ジギルとハイド」初見。 なんといってもこの作品の見所は”役者”鹿賀
Weblog: Show Must Go On!
Tracked: 2006-01-17 15:51
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