この二つの芝居を並べてみて、ちょっと思うことを書いてみる。今年は段治郎さんが加わったけど、昨年の朗読劇は右近さんと春猿さんの二人。「THE LAST 5 YEARS」も山本耕史くん、Naoさんの二人芝居。役も男と女。かたや朗読劇、かたや全面歌のミュージカル。二人の出演者でどう見せるかというのがポイント。
自分の結論から言うと、「上手い役者」で「シンプル」に見せるのが好きかな。あと照明の果たす役割の大きさ。
リーディングドラマについては、去年の二人でシンプルにという構成の方が、個人的には好み。今年ももちろんおもしろかったけど。(「美貌の青空」については、後日ちゃんと感想書きます。)
「THE LAST 5 YEARS」は鈴木勝秀さんの演出。スズカツさんの演出なのでシンプルにいくかな?と思ってたら、案外映像とか色々使っていた。うーん…、曲も凄く良いし、何より山本耕史くんが凄く力のある俳優さんだから、余り説明過多にしなくても、と思う。共演のNaoさんが初舞台なので、そのフォローの演出なのかしら。(正直初舞台の人には難易度高い舞台でした。)
こういう舞台だと、役者さんの「伝える力」というのは、本当に凄いものだと改めて思った。どちらももう一度観たい舞台でした。
照明、どちらも素敵でした。「美貌の青空」は照明がどなたか判らず。L5Yは原田保さん。新感線のイメージが私は強いのだけど(アカドクロのかっちょいい照明が忘れられない)、蜷川さんの作品でもお馴染みの方。十二夜の照明もでした。(今日はじめて気が付いた。)
今更ながら「THE LAST 5 YEARS」感想